皆さん日焼け止めはどのようなものをお使いでしょうか?
こだわりのマイ日焼け止めを毎年ご使用の方もいれば、いろんなメーカーの商品を買いかえる方もいるでしょう。
SPF値が高い方が日焼け止め効果が高いということは皆さんご存知だと思いますが、実は高ければいいというものでもありません。
今回は健康目線での日焼け止めの選び方をご紹介します。
健康目線での日焼け止め選び

日焼け止めは各メーカーから様々な特徴を持った商品がたくさん発売されています。
皆さんは
「化粧品メーカーの有名ブランド商品をチョイスすれば間違いないだろう」
「価格が高い商品はお肌にもいい商品だろう」
「SPF値が高い商品が日焼け止め効果が高いだろう」
とお思いではないですか?
もちろん、その考え方に間違いはありません。
ただ、有名メーカー以外の商品にもいい商品はあります。
品質に問題がある商品はこの日本では流通していません。
どの商品を選んでも大丈夫だといえるでしょう。
ところが、『健康』という目線にこだわると使用しない方がいい商品も存在します。
キーワードは配合成分です。
「日焼け止め」を商品化にするにあたり必要となる成分に ”添加物” があります。
お肌が弱い人の中には、その”添加物”自体が刺激物となって、肌荒れなどの肌トラブルを起こされる方もいるのです。
では、この ”添加物” について少しお話しします。
紫外線をカットしていてもお肌は痛んでいる?
日焼け止めの配合成分を細かくみたことありますか?
パッケージの裏に小さな文字で成分が表記されているのですが、聞いたこともないカタカナの成分名がビックリする位たくさん書かれています。
その成分の中身は、以下のようなものです。
- 日焼けを止める為の主成分
- プラスアルファの価値をもたらす成分
- 品質を維持する成分
表記数が多いほど複数の成分が配合されていることになります。
本来、日焼け止め商品は「日焼けを止める為の主成分」だけがあればいいのですが、品質維持などの理由で主成分以外の成分も配合されています。
それが ”添加物” です。
そして、その添加物のほとんどが化学薬品で、本来人間は必要としない物質になります。
お肌が弱い方は、その不要成分を体が拒否してしまい、アレルギー反応を起こしてしまうのです。
不要な成分はできるだけ少ない方が、そのようなリスクを減らすことができ安心です。
パッケージの成分表を見て、表記成分が少ない日焼け止めが健康目線でのおすすめ商品 となります。
敏感肌な方ほど強く症状が出てしまいますので、不要な添加物がなるべく入っていない日焼け止めを選ぶ必要があるでしょう。
日焼け止めの中にはパッケージに「無添加」と書かれた商品があります。
「無添加」と記入してある商品は、必要最低限の成分のみで作られているものです。
つまり「無添加」表記の日焼け止めは、お肌に優しい商品ということになります。
高い技術力を使って無添加を実現しているので、価格はある程度高くなる傾向にあります。
しかし、美容と健康を守る為の代金ととらえれば、決して高くはないでしょう。
ということで、健康目線では「無添加」表示の日焼け止めがおすすめになります。
しかし近年、日焼けを防ぐ主成分自体にも、お肌どころか身体全体に良くないという事実が判明しました。
その主成分とは、紫外線をカットする成分『紫外線吸収剤』です。
SPF値、紫外線吸収剤とは?

まず日焼け止め商品にも記入されている『SPF値』の説明をします。
地上に届く紫外線には、UV-A波とUV-B波があります。
UV-A波は、地上に届く紫外線の約9割をしめていて、波長が長い為お肌の奥まで浸透し、蓄積することでシワやシミの原因となります。
一方、UV-B波は波長が短く、肌表面でとどまるもののエネルギーが強い為、肌が焼けて赤くなるものです。
日焼けを起こす原因そのものの正体がUV-B波となります。
『SPF値』とは、このUV-B波を制御する数値のことをいい、『紫外線吸収剤』はそれをうながす成分のことです。
日焼け止めの商品に書かれたSPFの横の数字は、何もしない状態から日焼けを起こす時間までの時間を表しています。
数値が高いほど長時間日焼けを起こす時間を引き延ばせるという意味になります。
例えばSPF30と書かれていれば、紫外線を浴びてから日焼けするまでの時間を約30分間引き延ばすことができるということです。
数値が高ければ高いほど日焼けが起きる時間を伸ばすことができるので、一見良さそうに思えますよね。
しかし、紫外線の吸収を引き延ばす成分『紫外線吸収剤』自体が、実はお肌にはあまり良くない成分ということなんです。
最近の研究で、『紫外線吸収剤』は体内に取り込まれ血中に流れこんでいることがわかり、蓄積することで肌はおろか身体全体に悪影響を与える可能性があるといいます。
お肌が敏感な方の中には、肌荒れを起こしてしまう直接の要因になるかもしれません。
このことを踏まえると、『紫外線吸収剤』が入っていない商品が健康目線でいいといえます。
健康目線でおすすめの日焼け止め

パッケージに『ノンケミカル』と書かれてある商品でれば『紫外線吸収剤』は入っていません。
代わりに使用されているのは、もう一つの紫外線カット成分『紫外線散乱剤』です。
物理的に紫外線を反射するシステムの成分で、お肌には優しいとされています。
しかしその反面、伸びが悪かったり白浮きしたりなどのデメリットもあります。
でも、一時的なストレスと引き換えに一生引きずる恐れがある健康被害のことを思えば、それくらいのこと我慢できるのではないでしょうか?
もう一つ付け加えるとすれば、日常生活を送る上での日焼け止めは「SPF20」程度のもので十分だということ。
もともと、日焼け止めは2時間おき程度には塗り替えしないといけません。
商品パッケージにも書かれているはずです。
通常の日常において、通勤や買い物で30分以上日光を浴び続けることってあまりないかと思います。
レジャーで長時間、野外にいる場合を除けば、SPF値は低いもので十分なんです。
野外に長時間いる時でも、結局汗をかくので塗った日焼け止めも流れてしまいます。
SPF値が低い日焼け止めを小まめに塗り替えする
結局このことが、日焼け止め効果も上がるし、同時にお肌にもいいのです。
さらに、SPF値が低い日焼け止めは刺激も少なくて、赤ちゃんやお子さんにも安心して使用できます。
ちなみに、紫外線A波を抑える効果は『PA+』で表記されています。
PAの後の+の数が多いほど効果が高くなります。
こちらの指数も健康的には数が少ない方がいいでしょう。
健康目線での日焼けめの選び方まとめ
健康目線で日焼け止めを選ぶとすると
- 無添加表示のもの
- 成分表記が少ないもの
- ノンケミカル表記のもの
- SPF値は低いもの
となります。
最近は天然成分配合やボタニカル成分配合と表記してある日焼け止めも多く見かけますが、必要以外の余計な成分は入っていない方がいいでしょう。
今回の内容はあくまでも「健康」を意識したものです。
お肌も含め健康状態に問題がない方は、どの商品を使っても差し支えないことを付け加えておきます。
参考記事:「21年最新の日焼け対策とは?」