リンデロンという医療用の皮膚薬が、2021年に市販薬となって新発売されています。
皮膚科を受診され処方されたことがある、という方もいらっしゃるでしょう。
湿疹・かぶれなどの皮膚病の治療薬として、高い効果を発揮する有名なお薬です。
その医療用だった薬がついに市販薬として、ドラッグストアなど店頭で売られるようになったのですが、医療用だった今までの分と今回の市販薬には違いがあるのでしょうか?
リンデロンVsは医療用と同じ?
市販薬となったリンデロンですが、元々の医療用の販売元だったシオノギ製薬から販売されました。
正式な商品名は『リンデロンVs』。
芦田愛菜ちゃんをイメージキャラクターとしたCMも打たれています。
見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
さて、この新発売された商品は今まで病院処方箋でしか扱っていなかったお薬と同じ成分なのでしょうか?
ズバリ、答えは同じです!
このお薬は湿疹・かぶれなどの皮膚病の治療に高い効果を発揮するステロイドを主成分としたものです。
「ベタメタゾン吉草酸エステル」というステロイド成分を1g中に1.2mg配合しています。
医療用である『リンデロン-V』と全く同じ成分を同量配合した市販薬が『リンデロンVs』です。
『リンデロンVs』には、しっかりとした基剤の軟膏とさらっと伸びのいい基剤のクリームがラインナップされています。
使い勝手の違いで使い分けできるのですが、成分内容はどちらも医療用と同じになるのでご安心ください。
という事で、皮膚科に通院なさっていて、このお薬の特徴をよく分かっている方でしたら、ドラッグストアなどのお薬屋さんで手軽に購入することができます。
病院に行く時間と経費を抑えられるので、使用経験がある方にとっては、とてもありがたい商品が登場したわけです。
もちろん、市販薬ですので誰でも購入はできますが、初めて手に取る方にとっては注意が必要となります。
リンデロンの主成分ステロイドには注意が必要!

『リンデロン-Vs』の主成分であるステロイドは高い効果を発揮します。
しかし強い効き目がある反面、副作用の発生リスクが高くなるのです。
特にこのお薬に配合されている「ベタメタゾン吉草酸エステル」は、ステロイドの中でも強力なグループであるvery strong(ベリーストロング)に属します。
ですので、何もわからない方が初めて使うには注意が必要となるわけです。
強いかゆみが続いて今まで使っていたお薬が効かない時に試してみたくなりますが、初めての購入の際には必ず店員さんに症状の説明をしてください。
間違った使用は副作用が出るばかりか、症状が悪化することもあります。
必ず説明を受けるようにしましょう。
ステロイドについて詳しく解説した記事もあります。興味がある方はぜひ一読ください↓
リンデロンの市販薬、医療用との違いは?まとめ
2021年に新発売された『リンデロンVs』は、皮膚科を受診して処方されていた医療用医薬品『リンデロン-V』と全く同じ成分のお薬です。
湿疹やかぶれなどの皮膚病に対し優れた効き目を発揮しますが、その分副作用のリスクは高くなります。
初めての購入される方は、薬剤師や登録販売者の店員さんに相談しましょう。
参考記事一覧→#ステロイド