クラリチンやアレグラ‥花粉症の市販薬はたくさんの商品が販売されています。
テレビCMを見ると全て効きそうな感じがして、どの商品を選べばいいのか気になりますよね。
花粉症の方なら誰しも気になる、市販薬の効能効果の違いについてお話します。
花粉症の市販薬は主成分で分類
花粉症シーズンになると、どのドラッグストアに行っても特設コーナーが作られています。
複数のメーカーからたくさんの商品が販売されていて価格も様々。
いったいどれを選べばいいのか、迷ってしまう方はとても多いでしょう。
まず最初に、タイプを厳選しなければなりません。
タイプというのは、以下の種類のことです。
- 錠剤、カプセル、顆粒、液剤などの内服薬
- 鼻に直接噴射させる点鼻薬
- 目のかゆみや涙目を抑える目薬
- 鼻や目を洗浄する洗浄薬
点鼻薬については、過去の記事 花粉症とコロナ禍、ベストチョイスの薬 をご参照ください。
洗浄薬はそんなに多くのメーカーからは販売されていません。
『アイボン』や『鼻ノア』といったところが有名です。
また、これに似たような安い商品も聞いたことがないメーカーからでています。
安い商品は不安とのご意見が多いですが、その心配はいりません。
前にも説明しましたが、国内で販売されている医薬品は厚生労働省の認可がないと店頭に並ぶことはないんです。
国の厳しいチェックを通過した商品しか販売されませんので、安くてもちゃんと効いてくれます。
有名商品に似た安い商品は、よく言うところの「ジェネリック薬品」にあたるんです。
どうぞ安心して選択肢に入れてください。
洗浄薬の成分はどの商品も同じですから、どれを選んでも効果の差はありません。
花粉症用の目薬はどれがいい?

目薬は症状がでてしまった時の対処として使うタイプになります。
目がかゆくて我慢できない時や涙目がやまない時、即時に使うべきお薬です。
多くの方が目薬は薬じゃないと勘違いされていますが、名前の通り「目薬」はちゃんとした医薬品になります。
医薬品ということは、症状を改善する作用とは別に”副作用”がでる恐れがあることにも考慮が必要です。
花粉症用の目薬に使われている成分の中に、毛細血管を収縮させるものがあります。
充血を抑える効果がありますが、血管を収縮させるということは目に栄養が行き届かなくなるという副作用が生まれるのです。
そもそも目が充血するのは、花粉などの外敵の侵入を抑える細胞を血管にのせ送り込むことで発生します。
目薬をさす行為は、花粉と戦う兵隊を自ら撤退させることにもなるんです。
結論を言うと目薬はあまり使わない方がいいです。
強いかゆみなど我慢できない症状の時だけ使うようにしてください。
さて、もっとも多くの種類が販売されている内服薬のベストチョイスは何になるのでしょうか?
花粉症内服薬のベストチョイスは?!
先に名前をあげたクラリチンやアレグラは、多くの媒体で宣伝されていてよく見かける商品だと思います。
どちらも第2世代抗ヒスタミン剤に分類されるお薬で、つい最近までは病院でしか処方してもらえないお薬でした。
効き目が高い病院処方薬が市販薬になったということで、多くの宣伝がなされているのです。
簡単に言い変えると、ドラッグストアで入手できる病院のお薬がクラリチンやアレグラになります。
では、この2商品を比べるとどちらがより効くのでしょうか?
クラリチンは、お薬の効能が長く持つ性質があるので、1日1回の服用とされています。
一方、アレグラは1日2回の服用が必要です。
このことだけ比べるとクラリチンが効くように思えますが、お薬はそんな単純なものではありません。
服用する人の体質によって効能の現れ方に微妙な差が生まれたりします。
1日1回で良い人もいれば、2回飲んだ方が良い人もいます。
あるいは、それ以外の薬の方が相性いいという人だっているでしょう。
第2世代抗ヒスタミン剤が市販で販売される前までは、第1世代の抗ヒスタミン剤がメインでした。
商品名でいうと『パブロン鼻炎カプセル』『コルゲンコーワ鼻炎薬』『ストナリニ』などが有名なところです。
今では比較的お求めやすい価格で販売されていますが、症状が強くでない人にとってはこれらでも十分だといえます。
花粉症に限らず、医薬品のベストチョイスは人によって違うというのが答えになります。
ずるい答えだと思われるでしょうが、それまで使っていた薬を変えたら合わなかったという経験をお持ちの方もきっと多いはずです。
今使っているお薬が効いている人は無理して変える必要はなく、効果に満足できない方が自分に合うお薬を見つけるため他の商品を試していくことがベストな行動といえます。
しかしあえて答えをだすならば、今現在ではやはり第2世代抗ヒスタミン剤のお薬が市販薬の中では一番でしょう。
また、その他よく耳にする鼻炎薬のエスエス製薬『アレジオン』や田辺三菱製薬『タリオンAR』も第2世代抗ヒスタミン剤になります。
そしてこれらの商品も、同じ成分のジェネリック薬品が存在します。
どれだかわからない場合は、店員さんに尋ねてみてください。
花粉症の市販薬で一番効く商品はどれ?まとめ
クラリチンやアレグラといった花粉症の市販薬は第2世代抗ヒスタミン剤に分類され、現時点ではもっとも効果が高いお薬になります。
しかし、効き方は個人差があるので自分にあったお薬を見つけることが何より大切です。
高いから効く、安いから効かないということではありません。
値段はどうあれ、自分の症状とマッチした市販薬を見つけることがベストチョイスとなります。