緊急事態宣言も再発出されステイホームも呼びかけられる中、本格的な冬の寒さが訪れています。
自宅にこもっていれば感染リスクは回避できますが、暖房をきかせた部屋で過ごす時間が増すことで健康を害する危険もあるんです。
今回は、健康目線での寒さ対策と冷え性改善についてのお話しをします。
部屋で使う暖房器具の注意点
寒い冬を部屋で快適に過ごすためには、暖房家電器具を使うことが必要不可欠です。
エアコン・ファンヒーター・ストーブなど様々な暖房器具を、皆さんそれぞれの環境で使われていることでしょう。
しかし、これら暖房器具で温めた部屋で長時間過ごすのは、健康上良くありません。
まず、一番に注意が必要なのは”換気”です。
換気をせずに暖房器具を使い続けると一酸化炭素中毒になり、最悪の場合には命にも関わる危険な状況を生み出してしまいます。
各家電メーカーが、1時間に最低一度は換気することを推奨しているほどです。
ここでいう換気とは、窓を1〜2分程度開けて部屋の空気を一通り入れ替えるものになります。
せっかく暖めたのに寒くなるのでは?と思いますよね。
でも、1時間かけて暖めた部屋は保温効果もでてくるので、1〜2分程度換気しても暖かさが完全にぬけることはありません。
次に注意する点は”部屋の乾燥”です。
暖房器具で暖めた部屋というのは、空気が乾燥してしまいます。
部屋の湿度を保つための保湿も同時進行で行わなければなりません。
部屋が乾燥するとお肌も乾燥してしまいます。
お肌の乾燥は、肌荒れを招くことはもちろん、アトピーなどの皮膚疾患を引き起こすこともあるんです。
また、乾燥した部屋はウイルスが活性化します。
万が一、外からウイルスを持ち込んでしまった場合には、感染を逃れることはできないでしょう。
部屋の乾燥を防ぐのに一番良い対策は加湿器を置くことです。
しかし、経済的な理由などで加湿器を置けない方もおられるかと思います。
そのような方は、水で浸したタオルを軽く絞って、広げた状態でハンガーなどで部屋に干してください。
この方法で十分、加湿器の代用効果が可能です。
なお、バスタオルなど面積が大きいほど保湿効果は高まります。
ストーブをお使いの場合は、水を入れたやかんや鍋をストーブの上に置いて蒸気を発生させることで保湿しましょう。
冷え性の寒さ対策

手や足の指先が常に冷たいという冷え性の方にとっては、冬は早く通り過ぎてほしいシーズンです。
暖房した部屋にいる時には、さほど冷えを感じることはないでしょうが、お部屋にいる時から冷え対策を行っておくことをおすすめします。
体質が改善され、冷え性自体から抜け出せる可能性があるからです。
おすすめしたいのは「靴下の2枚履き」です。
春夏用の薄い生地の靴下を先に履き、その上から秋冬用の厚手靴下を履いてください。
指先が冷たくなるのは、寒くなると血管が縮むという体のメカニズムが原因です。
血管が縮むと血流が悪くなり、指先まで十分な血液が流れなくなります。
温かい血液の量が不足することで指先は冷たくなるのです。
もともと冷え性の方は、暖房した部屋にいても指先が完全に温まらないことがあります。
靴下を2枚履きすることで、暖房によって暖まった体の熱を留めることができます。
その際、指同しの熱伝導が遮断される5本指ソックスは避けてください。(冷え専用商品除く)
そしてもう一つ、しょうが湯を飲む習慣をつけてください。
皆さんもご存知の通り、しょうが湯は体を温める効果があります。
しかしその他にも、しょうがには内臓の働きを良くしてくれる作用もあるんです。
習慣付けて飲むことで、体全体の調子が良くなっていきます。
健全な状態の体になると全身の血流も良くなるので、冷え性の改善が期待できるのです。
また、本格的に冷え性を改善したいと思うのなら、冷え改善専用の漢方薬も存在します。
もっとも使われるは「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」というものですが、体質によって合う合わないがあるので、興味がある方は漢方薬局で相談してみてください。
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部屋で過ごす健康目線での寒さ対策、まとめ
部屋で暖房を使う際には、換気と保湿に気をつけてください。
1時間に一回の換気と十分な保湿対策が必要です。
また、しょうが湯を習慣付けて飲むことで冷え性の改善も期待できます。
健康のこともしっかり意識して寒さ対策を行ってください。