Mr.Childrenの最新アルバム「SOUNDTRACKS」が発売されました。
ドラマ「姉ちゃんの恋人」の主題歌やキリン缶チューハイのCMソングなど、多数のタイアップ曲が収録された、ここ数年のベスト版といっても過言ではないアルバムです。
今回はそんな中でもノータイアップ曲である「Documentary film」を、”心の処方箋”として紹介します。
documentary filmはラブソングではない?!
「Documentary film」の歌詞をみると、僕と君が登場します。
「君の笑顔に あと幾つ逢えるだろう」
「君が笑うと泣きそうな僕を」
「君と見ていた 愛おしい命が」
こういった歌詞内容を単純にとらえると、“君“とは恋人のことでこの歌はラブソングだろうと判断できなくもありません。
しかし、曲を作った桜井和寿さんは「当たり前の日常をいつくしむ歌」と言葉にされています。
単純に”君”のことを恋人と捉えてもいいのですが、もっと俯瞰してみてはどうでしょう。
“君“ のことを、恋人ではなく次のように置き直してみてください。
親、兄弟、友人、ペット‥少し広げて、推しのアイドル、好きなキャラクター。
さらに広げて、形がないものにも置き換えてみましょう。
好きな音楽、好きな風景、好きなことを楽しむ時間…
“君“ は大切なものに当てはめていいのだと思います。
サビの歌詞で歌われている
「誰の目にも触れないドキュメンタリーフィルム」
とは、自分の人生の記録ということでしょう。
大切なものを想い抱きしめながら当たり前の日常を心に刻んでいこう‥
そう解釈すると、桜井さんの言葉の意味もわかってきます。
さて、このことを踏まえて公式YouTubeで公開されているMVをご覧ください。
documentary film MV
あらためて歌詞を読み取ってみると、
「特別なことは何も起きない日常
たまに笑ったりする景色ありのままを
誰の目にも触れない記憶フィルムに焼き付け続けよう」
「希望や夢を見失っても、そっと耳をすませば幸せの気配を感じ取ることができる」
と、歌われています。
普通に淡々と過ごしていく日々の中に幸せはあるんだよ、と語りかけてくれているようです。
さらに、中盤にはこんな歌詞がでてきます。
「ある時は悲しみが
多くのものを奪い去っても
次のシーンを笑って迎えるための
演出だって思えばいい」
人生、生きていれば、様々な困難や壁が立ちはだかるものです。
しかし、それは永遠に続くものではありません。
いつか笑える日がきっと訪れます。
今はつらくても、その先に待っている幸せのためだと言い聞かせて乗り切ろう、という思いが込められている歌詞ではないでしょうか。
悲しみや不安に飲み込まれて落ち込んだ時に、ぜひとも心の中で思い出したいフレーズです。
documentary film ミスチル最新曲、まとめ
ミスチルの最新曲「Documentary film」はラブソングでもあり、人生の応援ソングでもあるともいえます。
ありふれた当たり前の日常のいとおしさを、ドラマチックなメロディで奏でる
Documentary film
を、あなたのプレイリストにも加えてみませんか。
Mr.Children「SOUNDTRACKS」は好評発売中
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