北海道札幌市は、独自の警戒ステージが5段階中の4相当に値することを発表しました。
一時は収まっていた感染者数ですが、間違いなく寒くなってから拡大傾向にあります。
これから寒くなる他の都府県も他人事ではありません。
全国的な感染拡大が再び不安視される中、札幌の状況からみて対応策を考えます。
感染のリスクを避ける対策がとれない場合とは?
新型コロナウイルス感染は全世界で再び増加傾向にあります。
全国でも新規感染者数が過去最多を更新する都府県が多く出てきました。
これからどんどん気温が下がってくると、もっと大規模な感染拡大が起こるのは必然です。
それを阻止する対策は、日本でいち早く気温が下がる札幌で起こったことがヒントとなるはずです。
11月17日午後、北海道の鈴木知事は会見を開き「11月27日までの期間、札幌市内での不要不急の外出と、札幌市と道内のほかの地域との行き来を控える」ことを要請すると発表されました。
これは事実上、再び札幌で“自粛生活“が始まったといえるでしょう。
ただし、完全な“自粛生活“ではなく「感染のリスクを避ける対策がとれない場合」という条件がついています。
具体的にはどういうことなのでしょうか。
鈴木知事は、主な場面のポイントとして以下の項目をあげられました。
もちろん体調不良時の外出はしないことが前提のことです。
- 場所の確認 利用施設の対策が不十分(3密、換気、消毒液の設置など)な場合。
- 行動の確認 人との距離を保てるか、長時間にならないか。
- 飲食の場面 5人以上、2時間を超える飲食を避ける。食事中は静かに、会話はマスクをして。
この「感染のリスクを避ける対策がとれない場合」のポイントこそが、感染拡大を抑える対策の答えといえます。
感染拡大を食い止めるには‥
もう皆さんもしっかり頭に入っていることですが、ここで今一度個人が行うべき”新型コロナ感染対策”を確認します。
- マスクの着用
- 石鹸による手洗い
- アルコール消毒
- ソーシャルディスタンス
- 3密の回避
- 換気
すっかり耳馴染みのことばかりですよね。
でも、当初に比べると少し警戒が緩んではいないでしょうか。
札幌の方々も、もちろんこの対策をよく知り対応されていたと思います。
ただ、やはり慣れてしまうことによる気の緩みが生じていたに違いありません。
人間であれば誰でも起こり得ることです。
全国の感染者数が軒並み伸びていることが、そのことを証明しています。
しかし、人間は学習する能力とそれを活かす実行力も持ち合わせているはずです。
耳馴染みある感染対策をもう一度しっかり心に刻み、「感染のリスクを避ける対策がとれない場合」というポイントを見極めて行動を起こせれば、拡大を食い止めることができると思います。
一層警戒が必要な時を迎えている今、ひとりひとりの感染に対する意識が今後の傾向を決定付けるでしょう。
ウイルスに打ち勝つためには、全員が万全な対策に取り組むことが必要となります。