新型コロナ時代の風邪対策について前回お話ししました。 →『withコロナ時代の風邪対策』
新しい生活様式にそった対策の継続で風邪の予防もできることや、症状がでたら市販の風邪薬を服用することが大切であることをお伝えしましたが、今回はその風邪薬の効果を最大限得られるための服用方法をお教えします。
意外と間違っている風邪薬の服用方法をぜひ知ってください!
市販の風邪薬は効かない‥ことはあり得ません!
私がドラッグストアの販売員として店頭に立っていた時、よく感じることがありました。
それは、風邪症状が悪化してから薬を買いにくる方が多いということです。
市販の風邪薬は、風邪の初期段階の服用で大きな効果を発揮します。
ちょっとでも悪化した状態では、あまり効果が得られないものなんです。
パッケージや添付文書には「風邪の諸症状の緩和」と書かれています。
市販薬の役割は「完治」ではなく、「緩和」なのです。
引き始めの比較的軽い状態で各症状を「緩和」させることで、免疫力の働きが効率を上げ風邪は完治します。
症状が少しでも悪化にむかってしまうと、ある程度「緩和」させても免疫力が追いつかなくなるんです。
完治に十分な免疫力・体力状態を保てている状態での服用が、風邪薬のベストなタイミングとなります。
この薬は効かなかった‥という方はベストタイミングを逃して服用されているだけに過ぎません。
正しいタイミングで服用すると、効かない薬なんて存在しないんです。
考えてみてください。
日本国内で販売されている医薬品は全て厚生労働省の認可が降りたものです。
国が効能効果を保証してくれています。効かないわけがありません。
市販薬は正しく使用することが一番大事なことになります。
このことは風邪薬だけではなく、全ての医薬品に言えることです。
服用時期や服用方法を間違えるとどんな薬も効果を発揮できないことを知っておいてください。
風邪薬の服用なしでも回復する?!

風邪薬は引き始めに服用することが大事ですが、その「引き始め」においても最初の段階であれば安静にするだけでの回復が可能なんです。
なぜなのか?‥それは、先ほども述べた免疫力=自然治癒力が人には備わっているからになります。
しっかり栄養をとって安静にしていれば、薬なしでも風邪を治すことができるんです。
このことは過去の記事で詳しく説明していますので、よろしければそちらもご参照ください。→『薬は病気で治らない』
しかし、初期の引き始め状態を過ぎてしまうと自然回復は難しくなるでしょう。
その時が薬の助けをもらうタイミングです。
それでは、その微妙な“タイミング“を解説します。
咳や鼻水・喉の痛みに倦怠感、こういった症状が出始めたら風邪の引き始めを疑いましょう。
軽度な咳・鼻水位までなら、しばらく様子をみていいのですが、喉の痛みとだるさが出たらすぐに安静になってください。
その際、空腹だったらしっかり食事をとってからがベストです。
食欲がなったら、栄養ドリンクやビタミン剤の摂取でも構いません。
とにかく引き始めの初期であれば、栄養をとり安静にしていれば、個人差はありますが一晩で十分回復するでしょう。
正し、発熱がない時に限ります。
熱がでて体が重くなったり、はっきりと具合が悪いと感じるようになると、だた安静にするだけでの回復は難しくなります。
その時こそが、市販の風邪薬を飲むタイミングです。
もちろん風邪薬の服用は食後にしてください。
風邪を治すための栄養が必要なので、食欲がある場合はしっかり食事をとりましょう。
おすすめは「豚の生姜焼き」です。
風邪治療に有効な栄養が摂取できて、喉の痛みにも有効な料理になります。
風邪薬の服用は水か、お白湯にしてください。
栄養ドリンクでの薬の服用はやめましょう。
栄養ドリンクの成分が合わさることで、風邪薬の利き方が悪くなってしまいます。
風邪薬服用時に食欲がない場合は、お菓子でもなんでもいいので何か一口食べた後に薬を服用し、栄養ドリンクを飲む場合は時間を少し空けてから飲んでください。
風邪薬服用の前後1時間くらいの時間で大丈夫です。
風邪薬について、まとめ
市販の風邪薬の服用は、引き始めがベストタイミングです。
こじらせてからの服用では、ちゃんとした効果が得られなくなります。
引き始めの初期段階であれば、安静だけでの回復も望めます。
どちらも栄養をしっかりとることは大切です。
次回は、風邪薬の選び方について詳しくお話ししたいと思います。