市販薬にもジェネリック?!安いから心配‥は不要!

市販薬にもジェネリック?!安いから心配‥は不要!

2020年10月28日
ジェネリック

前回の記事で”ジェネリック医薬品”についてご紹介しました。

そこでは、先発医薬品と同じ成分処方で安いという特徴を持つ薬がジェネリック医薬品であると紹介しています。

薬局で薬をもらう際にジェネリック医薬品は選択できますが、ドラッグストアで購入できる一般の市販薬にも同じようなものがあるのをご存知でしょうか?

今回はドラッグストアで買える”ジェネリック医薬品”についてお話しします。

ジェネリック医薬品の定義

厚生労働省のHPでは、

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含み、効能・効果、用法・用量が原則同一であり、先発医薬品と同等の作用が得られる医薬品のこと

厚生労働省HP、Q&A

と、定義されています。

ちょっと堅苦しい文章ですが、要は『先発医薬品と同じ成分・同じ効き目の医薬品』ということです。

厚生労働省はさらに、『研究開発に要する費用が抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が安価になっています』と解説しています。

つまり、価格が安いけど先発医薬品と同じ効き目の薬=ジェネリック医薬品、となります。

そう考えると、皆さんも普段よく利用するドラッグストアにも「価格が安いけどしっかり効く薬」があるといえるのです。

もう少し詳しくみていきましょう。

ドラッグストアにあるジェネリックとは‥

ドラッグストアの医薬品売り場には、テレビでCMしている商品がたくさん陳列されています。

しかしその中に、聞いたことのないメーカーの聞いたことがない商品が並んでいるのを見かけたことありませんか?

実は、それこそが市販薬の”ジェネリック医薬品”になるんです。

例えば、風邪薬のコーナーを見ると有名なメーカーの有名な商品と似たようなパッケージや似たような名前の安い価格の商品が近くに並んでいるのを見たことないでしょうか。

「有名品に似せた偽物だ」「効かないし健康被害に見舞われる不安がある」と思って敬遠されてませんか?

しかし、そのような心配は全くありません。

この有名品に似た商品は、日本全国にある中小の医薬品製薬会社が製造販売しているものになります。

その中小製薬会社は、「メイド・イン・ジャパン」の高度な技術と誇りを持って商品を製造していることは前回の記事でも解説しました。

さらに、日本国内で販売されている医薬品は漏れなく全ての商品が、厚生労働省の厳密な審査を受けています。

お店に並んでいるということだけで、厳しい国の審査にパスした優良品であるという称号をもっているのです。

ドラグストアや薬局など国内の薬屋さんで販売されいる医薬品は、価格が安くても問題もなく安心して利用できる商品ばかりといえます。

では、なぜ価格の差が生じるのでようか?

安い医薬品が生まれる理由

ある大手有名メーカーが、自社開発して発売した商品があるとします。

開発費などの資金を投じて発売した商品ですから売れて利益を得ないといけません。

そこで販売プロモーションの費用=販促費が価格に上乗せされます。

販促費では、販売促進のための店頭グッズ(ティッシュなどの手配り用品や店頭POPなど)や、テレビ・ラジオ・雑誌や看板などの広告を全国展開したりします。

販促費を沢山使うほど知名度が高まっていき、自社販売した商品が売れるという仕組みになります。

そうして商品が売れていくことで開発費や販促費を回収し、やっと利益を得られるようになるのです。

そして一度世間に認知され売れた商品というのは、信頼や実績のもとその後も定着して売れる商品となります。

その定着して売れる商品が”先発品”となり、同じ成分処方の”後発品”が中小企業から販売されるというわけです。

”後発品”ですから開発の費用も販促費も必要としません。

だから安い価格で販売できるというわけです。

安いからといって成分が落ちていたり、効かないということは決してないのでご安心を。

市販薬にもジェネリック?!まとめ

ドラッグストアなど薬屋さんに売っている安くて聞いたことない商品は、市販薬における”ジェネリック医薬品”です。

価格が安くても品質の問題はなく、しっかり効いてくれる良品であることは国が保証してくれています。

今まで、ご使用されていた有名商品にも、同じ成分の安い商品があるかもしれません。

一度、店員さんに尋ねてみると教えてくれるはずです。

今の時代、費用を浮かすことは大事なことなので、一度「市販薬のジェネリック」を試してみませんか?