「熱中症には十分注意してください」
本格的な夏を迎え気温も35度以上を超える猛暑日が続いてることで、ニュースなど各媒体が連日呼びかける言葉です。
しかし一方では、新型コロナ感染者数の増加ペースが加速しているとの報道もあり、新型コロナ対策も万全に行わなければなりません。
まだまだ暑い日が続くであろう今年の夏、どのように熱中症の危険を回避しながら新型コロナ対策を実行すべきなのでしょうか。
マスクは着けなくてもいい!
当ブログでは、夏を迎える前に一度「今年の熱中症対策」についての記事を投稿しましたが、本格的に暑くなった今、もう一度おさらいの意味も含めてお話しします。
その過去記事で一番伝えたかったことが
- マスクの着用にはこだわらず、暑いときはマスクをしない
と、いうことです。
『新しい生活様式』の中には、外出時のマスク着用という必須項目がありますが、それは熱中症のリスクを無視した決め事になります。
猛暑日に一番優先すべき予防対策は「熱中症のリスク回避」です。
コロナが怖いからとマスク着用にこだわり、熱中症で倒れて救急搬送され、医療従事者の方々の負担になってしまっては全く意味がありません。
まずは「熱中症のリスク回避」の方を優先して、暑い日はマスクを外してください。
新型コロナ対策として”マスク”を着用するのはなぜでしょうか?
それは「飛沫感染の防止と予防」です。
もし自分が感染していた場合の飛沫を飛ばさない防止のためと、相手がいる場合に飛沫を受けない予防のために、マスクは着用します。
周りに誰もいない時や誰かがいても話をしない時は、飛沫を受けることはないのでマスクを着用する必要がないのです。
注意すべきは「ソーシャルディスタンス」の確保と「3密」を避けることになります。
これを注意していれば、「基本、外出時にマスクは着用せず、必要に応じて使用する」が、新型コロナ感染も意識した熱中症対策になるといえるのです。
猛暑日の外出の際には、最近販売されている”マスクケース”を携帯して、人と話す時やソーシャルディスタンスを保てない時にだけマスクを着用するようにしましょう。
「ソーシャルディスタンス」も含め正しい予防方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
基本的な熱中症対策とは?

ここからは、過去記事と同じ内容になりますが大事なことなので、従来の熱中症予防対策をおさらいします。
まず一番必要なのが、「小まめな水分補給」です。
大事なのは「小まめ」という点。
喉が乾いてから一気にゴクゴクではなく、喉が乾いていなくても少しづつ補給することが、とても大事になります。
というのも、私たちは喉が乾いてなくて、体を動かさずにじっとしているだけでも、少しづつ水分を失っているからです。
気がつかないうちに熱中症になって搬送されたというニュースをよく見るのは、この少しづつ失った水分を補給しなかったことが原因となります。
一口づつからでも構わないので、一日中水分を補給し続けるという意識を持つようにしましょう。
そして、摂取する水分も何でもいいという訳ではありません。
いわゆるジュース類やコーヒー飲料はNGです。
ジュースは糖質の、コーヒー飲料はカフェインの過剰摂取に繋がります。
カフェインは利尿作用も働くので、水分補給どころか水分を失う要因にもなるのです。
ティータイムに1杯程度飲む分には構いませんが、1日通して飲むのはやめましょう。
熱中症予防の為の水分補給は、水や麦茶が有効ですが、一番のおすすめは「経口補水液」になります。
「経口補水液」は、配合されている塩分の質が良く糖分が低めなので、熱中症予防に最も効果が高い飲料水です。
ドラッグストアでは毎年夏場に欠品する商品になるので在庫を見かけたら、あるうちに確保しておくことをおすすめします。
熱中症予防には、ただ水分だけを補給するだけではなく同時に「塩分補給」を行うことも重要です。
「塩飴」や「塩分タブレット」などを時々口に入れることも有効な手段となります。
そして万が一外出中に、めまいや立ちくらみ・フラフラする感じがするようだったら、すぐに涼しい場所へ避難し水分補給をして少し休んでください。
しばらくたっても改善しない、もしくは悪化するようだったら病院へ行きましょう。
また意識がもうろうとしている場合は、大至急119番へ救急電話を入れてください。
命より高い電気代はない!クーラーは必ず着けて!

「小まめな水分補給」の他に行うべき熱中症対策に、「可能な限り暑さを避けること」があります。
何よりもこれが一番大事な対策だといえるでしょう。
仕事に学校に大事な用事‥外出しなければならないことは誰にでもあります。
しかし、必ずしも必要ではない暑い日の外出は避けるべきです。
必要な暑い日の外出時には、涼しい服装をして、日傘や帽子・ハンディ扇風機などのクールアイテムの装備を心がけてください。
最近売っている”濡らすと冷たさが持続する”クールタオルを、スカーフのように首にまく対策は一番のおすすめになります。
首を通る大きな血管が冷やされ全身のクールダウン効果が期待できるからです。
そして室内にいる時には必ずクーラーをつけてください。
女性や高齢者に多いのですが、「クーラーの風には当たりたくない」「クーラーは寒い」という方がいます。
これまでずっと扇風機で十分だった、と言ってもそれは今までの話し。
私は大丈夫だという自負が一番危険です。
自覚はなくても、身体の中では明らかに脱水症状が起こっていて、ちょっとクラっとしたかと思えばそれはもう重度の熱中症になっている場合が大いにあり得ます。
「電気代がもったいない」と言っている方、命より高い電気代なんて存在しません!
近年のクーラーは長時間運転しても、電気代がかからないものばかりです。
電気代を気にしてつけたり消したりする方が逆に電気代が高くなるので、冷房はかけっぱなしにしておきましょう。
設定温度は28度という目安が環境省からでていますが、猛暑日の熱中症対策と考えると27度程度が良いかと思います。
暑いという方は25度まで設定を下げ、扇風機やサーキュレーターを使って調節してください。
クーラーが苦手な方は、この設定温度を1度づつあげて暑くないと感じる温度に設定すれば、クーラーの風もさほど気にならないかと思います。
このように危険回避を心得てこの夏を過ごしてください。
熱中症の危険を回避しての新型コロナ対策とは?!まとめ
熱中症の危険を第一に回避した上で、実行する新型コロナ対策についてお話ししてまいりました。
結論としては下記の通りとなります。
- 外出時のマスク着用は基本なしでいい
- 3密やソーシャルディスタンスの確保ができない時など必要に応じマスクを着用する
- 小まめな水分補給(必須)
- 一番効果があるのは経口補水液
- 塩あめや塩分タブレットも有効
- 必要以外の暑い日の外出は避ける
- 暑い日の外出時には日傘・帽子・涼しい服装を
- クールアイテムの活用、冷却タオルを首に巻くのがベスト
- 室内では常時クーラーをつけておく・設定温度は26度
またこの他にも、食事をしっかりとることや十分な睡眠も熱中症予防やコロナ対策には大切です。
健康の維持にも十分気を使いながら、熱中症の予防対策を実行し暑い夏を乗り切りましょう!
厚生労働省が出した『令和2年度の熱中症予防行動について』もご参照下さい。