雨の日など天気が悪くなると発症する”頭痛”に悩まされている方は多いと思います。
天気によって左右される頭痛を「気圧頭痛」といいますが、そのような方にとって雨が続く梅雨はとてもつらくて憂鬱なものです。
そんな「気圧頭痛」持ちの方の間で最近話題となっているアイテムがあります。
それは『五苓散(ごれいさん)』です。
その『五苓散』は、「気圧頭痛」に効くアイテムなのでしょうか?そもそも薬なのでしょうか?
今回は『五苓散』について詳しくお話ししていきます。
悪天候で起こる気圧頭痛とは?
天気が悪くなると頭痛が起こるのは何故なのでしょう。
頭痛の原因には、風邪などの病気、飲酒、ストレス、肩こり、ホルモンの影響‥など様々存在します。
その原因の一つに、天気が悪くなることによって引き起こる頭痛を「気圧頭痛」です。
「気圧頭痛」は『偏頭痛(へんずつう)』と呼ばれる種類の頭痛になります。
『偏頭痛』とは、頭の中の血管が拡張することによって引き起こる、ズキズキと脈打つような痛みの頭痛のことです。
天気が変わる際の気圧の変化を、私たちの身体は気づかないうちに察知しています。
そして、その気圧の影響によって頭の中の血管が拡張し『偏頭痛』、つまり「気圧頭痛」が起きているのです。
気圧の変化によって起こる身体への影響は頭痛以外にも、めまいや肩こり・古傷が痛むなどの症状もあり、総称で『気象病』と呼ばれています。
さて、本題に戻りましょう。
その「気圧頭痛」で悩まれている方の間で『五苓散』が話題になっているのは何故なのでしょうか。
『五苓散』とは?

実は『五苓散』とは漢方薬の名前です。
医師からも処方されることもある、れっきとした医薬品になります。
漢方薬ですから商品自体は昔からありましたが、『五苓散』が注目を集めているのはごく最近のことになります。
そのきっかけは、難しいイメージがある漢方薬『五苓散』の効き目をわかりやすくしてパッケージにした商品が発売されてからです。
その商品とは、ロート製薬の『キアガード』と小林製薬の『テイラック』になります。
テレビのCMを見たことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
この2製品は、商品名は違いますが中身は『五苓散』なのです。
漢方薬というのは、中国発症の東洋医学にそって生み出された薬で、その処方名は全て漢字の組み合わせになります。
風邪薬の『葛根湯』が一番有名だと思いますが、知らない人からすると『葛根湯』という名前だけでは何の薬かわからないはずです。
『五苓散』は主に胃腸薬としてのイメージが強い商品なのですが、その効能の中にめまい・頭痛が入っています。
そこに目をつけたメーカーが、一般の方にもわかりやすいようにパッケージ化したのが上記に2製品になるのです。
『五苓散』は気圧頭痛に効くのか?
では、『五苓散』は実際に「気圧頭痛」に効くのでしょうか?
Twitterでの評判を調査してみました。
耳鼻科で処方された方もいらっしゃいました。
概ね、評判はいいようですが、漢方薬は体質が合う合わないがあります。
体質が合わない人にとっては効かないと思いますが、この『五苓散』は漢方の中でも普通の方向けにはなっているので、幅広い方にとっては効果が期待できるお薬だといえるでしょう。
ツムラというメーカーの『五苓散』のパッケージには、吐き気・腹痛・下痢と書かれてあり胃腸薬をメインとしたものになっています。
お腹の症状も同時に起きる「気圧頭痛」の方には、しっかりと効いてくれるはずです。
逆に、丈夫な体格で胃腸が強い方には、効きづらいかもしれません。
しかし、今まで市販の頭痛薬の服用しかしてこなかった人にとっては、漢方薬である『五苓散』の方が身体には優しいといえます。
頭痛薬は胃腸に良くなく、長期間服用し続けることも身体にとって良くありません。
『五苓散』が効く人は、こちらの方を服用した方が健康面で良いといえます。
最近の『五苓散』人気によって、一部のドラッグストアでは品切れしているところもあるようです。
五苓散が気圧頭痛に効くってホント?まとめ
最近ネットを中心に話題となっていた『五苓散』は漢方薬で、実際に効いた人も多くいる医薬品です。
ただし、全ての人に効くということでも無いので注意が必要となります。
この『五苓散』のように、漢方薬名では分かりづらいということで商品名を変えたお薬は他にもあるのですが、また次の機会にご紹介したいと思います。