新型コロナの感染者がなかなか減少しない不安が続いています。
そうした中、毎年7月から9月の夏の間に流行をみせる「手足口病」や「夏風邪」が今年は流行らない可能性が高いといいます。
「手足口病」や「夏風邪」にかからないという何か特別な理由があるのでしょうか?
今は不安な要素は少しでも回避しておきたいものです。
手足口病とはどんな病気?
小さいお子さんが周りにいる環境の方なら、毎年この時期「手足口病」や「夏風邪」の流行が不安になるかと思います。
「手足口病」とは、どのような病気でしょう。
エンテロウイルスという”ウイルス”に感染することが原因で、その名の通り口の中や手足に径2-3mmの小さなぶつぶつ(水泡性の発疹)が発症します。
急な発熱を併発することもありますが、ほとんどの場合あまり熱は上がりません。
しかし、食欲不振や脱水症状が起きる危険があるので注意は必要です。
また、手足の発疹はないものの、口の中の潰瘍がひどく痛み、下痢などのお腹の症状がでた場合は「ヘルパンギーナ」と呼ばれる病気となり、重症化することもあるし大人がかかることもあります。
プールに入ることで感染する「プール熱」という病気も含めた、これら感染症の総称を一般的に「夏風邪」と呼んでいます。
実は、この「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」には特効薬は存在しません。
特効薬なしの手足口病はどう防ぐ?!
特効薬がない「手足口病」「ヘルパンギーナ」「プール熱」は、どうやって治療するのでしょうか?
まずは病院を受診しましょう。
そして医師から、それぞれの症状を抑える薬を処方してもらい進行を止めること、そして栄養をしっかり摂って安静にすることが治療法となります。
いずれも、概ね一週間以内には完治するでしょう。
しかし、今年は新型コロナウイルスの存在もあるので、併発すると重症化の危険が高くなります。
新型コロナと同時に「手足口病」などの「夏風邪」予防もやっておきたいですね。
しかし、いったいどう防げばいいのでしょう。
何か特別なことが必要となるのでしょうか?… いいえ、何も特別なことは必要ありません!
”新しい生活様式”で既に対策済み?!

先にお話しした通り、エンテロウイルスの感染によって「手足口病」は発症します。
いわゆる「夏風邪」全般も全て”ウイルス”による感染が原因です。
と言うことは、ウイルス感染を予防すればいいと言うこと。
我々が今行なっている”新しい生活様式”は、新型コロナ”ウイルス”を予防する行いでしたよね。
そうです。
新たな常識となっている、手洗い・うがい・マスクが「手足口病」を含む「夏風邪」の予防にもなっているのです。
つまり、”新しい生活様式”を実行している時点で既に、「夏風邪」対策も行なっていると言うことになります。
このことは「夏風邪」だけではなく、夏場に多くなる「食中毒」にも当てはまります。
手洗い・消毒が「食中毒」になるリスクも減らしてくれます。
「食中毒」の詳しい対策は、過去記事『食中毒は新型コロナと同じ対策?』をご覧ください。
毎年流行の手足口病・夏風邪は今年流行らない、まとめ
毎年夏に流行する「手足口病」「夏風邪」が今年流行らない可能性が高い‥と言うのがなぜかとお分かりいただけたでしょうか。
新型コロナウイルスの対策で政府が打ち出した”新しい生活様式”による、手洗い・消毒・うがい・マスク・ソーシャルディスタンスが、「手足口病」や「プール熱」といった「夏風邪」予防にも繋がっているという理由からでした。
最近、新規感染者が増加傾向にありますが、しっかり気を引き締め予防対策を継続することが大切です。
”新しい生活様式”は、新型コロナ以外の病気のリスクも軽減する健康的な社会行動と言えます。
あらゆる病気の予防となるので、新たな常識として今後しっかりと定着させていきましょう!