うつ病など精神疾患は身近な病気。特別ではありません。

うつ病など精神疾患は身近な病気。特別ではありません。

2020年6月13日
うつ病

うつ病をはじめとする、適応障害やパニック障害・脅迫性障害などの精神疾患、いわゆる「心の病気」というものは決して特別なものではありません。

風邪や花粉症と変わらないくらい、世界的にもポピュラーな病気です。

今回は、うつ病など「心の病気」について少しお話します。

心の病気は特別な病気じゃない

うつ病は気持ちの持ち方、強い心を持っていない者がかかるものだ‥という完全なる偏見を持つ人は残念ながらまだ多くいると思います。

しかしながら、うつ病も含めた様々な精神疾患は誰でもなりうる病気です。

そのポピュラーさは、皆さんが年に一度は引くであろう風邪や国民病といわれる花粉症と全く変わらないほどになります。

上にあげた偏見を持った人だって簡単にかかりえる、とても身近な病気なのです。

実際に「心の病気」に悩んでいる人の中には、なぜ自分だけが‥と思い詰める方もいるようですが、誰か特別な人にしかかからない特殊な病気などでは決してありません。

思い詰めている人は、まず「特別ではない」「同じ病の人は沢山いる」そして「治せる病気」であると認識することが大切です。

「心の病気」になってしまった時、気持ちがどんどん内に入ってしまうことが良くないことなので、上記のような認識を持ち気軽に捉えて、いつかは治せる病気だと上向きに考えることが必要になります。

心の病気に効く市販薬は?

「心の病気」に有効なドラッグストアなどで売っている市販薬は、残念ながらほとんどありません。

ほとんどとしたのは、軽い鎮静薬や精神治療に有効な漢方薬が数種類あるからです。

軽い鎮静薬には、睡眠改善薬と呼ばれる軽度の不眠に用いる薬や、気持ちを落ち着かせる効果を持つ精神鎮静薬などがあります。

いづれも重度の症状には有効だとは言えないので、お悩みの方は店員さんに相談した上で、薬の購入か通院か判断してもらった方がいでしょう。

市販の漢方薬にも数種類精神疾患に有効といわれる商品があるのですが、正直にいうと漢方医の先生に問診してもらい処方してもらった漢方薬以外は効くとは言い切れません。

パッケージに書いてある症状が一致したとしても、漢方薬は服用する方の体系や年齢・性別などで「あう」「あわない」があります。

この個人差を東洋医学では『証(しょう)』というのですが、これがガッチリ合わないと漢方薬は効いてくれないのです。

市販の漢方薬は「心の病気」に有効とは言い切れないといえるでしょう。

漢方薬についての詳細は関連記事をご覧ください。

関連記事:漢方薬って体に優しそうだけど実際の効き目はどうなの?

とりわけ、はっきり答えをいうとすれば、「心の病」は市販薬に頼らず心療内科を受診すること、が改善への早道です。

しっかり治療の行動を

「心の病気」になってしまう原因は、生まれ育った環境だったり、現在立たされている環境だったり、人間関係だったりと人それぞれ違うものです。

そして人それぞれ個性の違いもあるので、治療しようと思えばやはり市販薬で簡単に済ませようとはせず、きちんと診断を受けるようにしましょう。

初めての方は抵抗があるかもしれませんが、冒頭でも述べたように「心の病気」は特別ではなくポピュラーな病気で患者さんも大勢います。

多くの心療内科の初診時には、事前の電話予約が必要とされています。

歯医者の予約と同じ感覚で、近隣の心療内科に電話を入れ予約しましょう。

なかなか勇気が出ない方は、まずドラッグストアで相談してみてからでもいいと思います。

ドラッグストアには「心の病気」に精通したプロはいませんが、相談に乗ってくれる店員さんはいますので、アドバイスを受けてみましょう。

そこで解決することもあるかもしれません。

とにかく「心の病気」かな?と思ったら、風邪を引いた時と同じよう気軽に治療する行動を取りましょう。

しっかりとした治療が一番必要となります。

心の病気は身近な病気、まとめ

うつ病をはじめとする「心の病気」は世界的にポピュラーな病気です。

海外では一般的な理解が浸透していて、誰しもが気軽に心療カウンセリングを受け、普通の病気の扱いがなされています。

「心の病気」になったとしても、当たり前で、普通で、身近な病気であると安心して治療を受けましょう。