新型コロナウイルスの感染状況減少を受けて「緊急事態宣言」の解除が一部の県で決定しました。
あ〜これでやっと自由に外出できる!‥と思った方、ちょっと待ってください!
宣言は”解除”されても、新型コロナウイルスの存在がなくなった訳ではありません。
勘違いしてしまいがちの、宣言解除の意味を難しいこと抜きで簡単に解説します。
緊急事態宣言の解除はどういうことか
「緊急事態宣言の解除」と聞くと、長かった自粛生活がやっと終わる‥と考え、元の生活に戻っていいんだと思ってしまいます。
でも、それは違います。
テレビのニュースやネットのニュース記事は、事細かな内容まで伝えてあるものが意外とないので、ピンとこないのは仕方がないことです。
しかし、先ほど述べたとおり、新型コロナウイルスが撲滅した訳ではありません。
この宣言解除の受け止め方を勘違いすると、いわゆる感染拡大”第2波”に見舞われてしまいます。
まずは、今回の「緊急事態宣言解除」について、説明を省いた内容を箇条書き一覧にしてみました。
難しいことは抜きにして、とにかく要点を知りたい方は次にあげる箇条書き一覧の確認だけしておいてください。
緊急事態宣言解除これだけは知っておくべき10項目
1. 「緊急事態宣言解除」は、新型コロナウイルス撲滅宣言ではない(ウイルスはまだいる)
2. 宣言解除されても大前提として、外出時はマスクを着用・外出したら手洗い除菌、を実行する。
3. 「3密」は意識し続けて、可能な限り第3者との距離を空ける。
4. 「緊急事態宣言」の解除は国が指定した39県のみ。(愛媛県は新たな集団感染が起きた為”条件付き解除”)「特定警戒都道府県」である北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫は、引き続き「緊急事態宣言」の継続。
5. 「緊急事態宣言」解除は、各都道府県単位に発令されたもの、個人に向けた自粛解除宣言ではない。
6. 「緊急事態宣言」が解除された地域は、「感染拡大注意」と「感染観察」に区分され、要請解除等の最終的な判断は各県知事が行う。
7. 各自お住いの地域から出される指示を知って、従う必要がある。
8. お住いの地域が出した基準内で、1〜3の項目を重視した上での行動が可能。
9. 「緊急事態宣言」の解除がされた地域のうち、「特定警戒都」と「感染拡大注意」に該当する地域には、都道府県をまたぐ移動をしない。
10. これらを無視したら、これまでの努力が無駄になり、もっと辛い状況を招く。
以上の10項目を理解して、とにかく気を抜かないことが重要です。
そうすれば第2波を抑制でき、その先に新型コロナウイルス流行の終息というゴールを迎えることができます。
もう少し詳しく知りたい方は次の見出し以降をご覧ください。
難しいことはいいやって方は、ここで「さようなら」です^^
緊急事態宣言解除について、もう少し詳しく
政府の専門家会議によって以下のことが提言されました。
まず「緊急事態宣言」の解除の目安です。
- 感染状況・・「直近1週間の新たな感染者数が10万人当たり0.5人程度以下」
- 医療提供体制・・「医療現場の確保ができている(いわゆる医療崩壊を起こさない程度の)
- 検査体制・・「十分な検査体制が整っている」
この3つの目安に値する地域が、感染を抑えられると判断され「緊急事態宣言」の解除に該当とみなされます。
東京などの「特定警戒」地域も、この目安をクリアできれば「緊急事態宣言」が解除されるというわけです。
そして、「緊急事態宣言」が解除された地域も、また新たな基準に割り当てられます。
現行の「特定警戒」に加え2つの新たな基準が設けられました。
- 特定警戒・・直近1週間の新たな感染者数が10万人当たり0.5人程度以上の地域
- 感染拡大注意・・新規感染者数が「特定警戒」の半分程度の地域
- 感染観察・・感染者数が一定程度確認されているが、「感染拡大注意」には当たらない地域
今回、解除された地域は「感染観察」に当たることになります。
全国の都道府県が3つ目の「感染観察」に落ち着くと、新型コロナウイルス終息宣言が間近となることでしょう。
また、宣言解除後も引き続き、専門家会議で以前提言されていた「新しい生活様式」に沿った生活を送るべきであることも伝えられています。
「新しい生活様式」の実践例は厚生労働省公式サイトにて確認できます。
気は緩めないように
「緊急事態宣言」の解除は、私たちが普段の生活を取り戻せることや、経済を停滞させない意味においても、歓迎される喜ばしいことであります。
しかし、だからと言って気が緩んでしまったら、再び宣言対象地域に逆戻りしてしまいます。
心の警戒心は、解除しないようにしましょう!