新型コロナウイルス感染拡大を封じ込めないまま、ゴールデンウィークも終了し平日が戻った今週ですが、長引く自粛生活に身体の不調を訴える方が多くなっているようです。
平日になったとはいえ、まだ通常の生活が戻ってきた訳ではないので、未だ外出の制限や仕事に影響を受けていて、普段送っていた生活のリズムが崩れ調子を崩されている方がいるからでしょう。
生活リズムが乱れることは健康にとって悪影響になるので避けたいところです。
今回は、生活リズムを乱さない為の対策をご紹介したいと思います。
自粛生活の影響で
制限がありながらも出勤ができている方は、まだ安心といえます。
出勤の為に、決まった時間に起床し朝のルーティーンを行い出社し、夕方には退社して帰宅という絶対に乱せないパターンを繰り返せることで、生活のリズムはキープできます。
問題は、在宅勤務の方や、サービス業勤務で職場が休業している方、または休校中の学生の方々です。
リモート勤務の方は、たまに行われるリモート会議等のカメラを繋げて行う業務以外は、自由な時間に作業することができるという点で、規則性が失われてしまいます。
自宅という場所が、緊張感も無くしてしまい、自己管理になっているスケジュールに甘さが生まれて、結果ダラけた状態でメリハリなく仕事をこなしリズムが崩れてしまうのです。
リモートでも仕事ができる人はまだ良い方といえます。
職場が休業している方などは、1日中やるべきことが無く、実質休み状態になってしまうので、益々生活リズムを乱す絶好の環境に陥っています。
こういう方の中には、昼夜逆転生活を送ってしまっている人もいるのではないでしょうか。
生活リズムが崩れてしまうというのは、良好な健康状態を直接壊してしまいます。
自然界の動物たちを見てみても、昼間行動する動物、夜行性の動物が、それぞれ逆転して生活を送るものなんて存在しません。
生命を維持する為に生活リズムはとても重要なことなのです。
生活リズムは自律神経と直結
少し難しい話になりますが、皆さんも”自律神経”という言葉を聞いたことはあるかと思います。
でも、それがどのようなものかを詳しくご存知の方は少ないでしょう。
簡単な説明になりますが、”自律神経”には”交感神経”と”副交感神経”の2種類があります。
この2種類の”自律神経”が規則的にスイッチを繰り返して正しく働きかけることで、私たちは身体の調子をキープできています。
その、身体の調子をキープしている”自律神経”は、規則正しい生活を送ることで正常な働きをしてくれます。
(”自律神経”については後日また詳しくお伝えします)
ということは、規則正しい生活が送れずにいると、”自律神経”が正常に働かず、身体の調子を崩してしまうということになるのです。
”自律神経”の異常は、モロに身体に悪影響を与えます。
臓器の働きにも直接影響し、胃痛や胸焼けといった胃の症状や、腹痛・下痢・便秘など腸の症状が現れたりすると共に、”自律神経失調症”を発症する可能性があります。
”自律神経失調症”は、身体のだるさが抜けなかったり、頭痛・肩こり・動悸・不整脈・めまいなど様々な不調を引き起こし、中には不眠症状が現れる人もいます。
こうなると、病院へかかり治療を施さないといけなくなってしまいます。
今の時期は、病院に行くことすら感染リスクを伴う行為ですので、できれば防ぎたいものです。
生活リズムを壊さない対策

”自律神経”を乱さない為に生活リズムを守る必要があります。
先にも述べた一部の在宅で過ごす方にとっては、かなり難しいことのように思いがちです。
しかし、冷静に考えると実はそんなに難しいことではありません。
これまで生きてきた中で、あなたにはあなたの生活パターンがあり、そのパターンを何年も繰りかえし実行してきた実績があります。
だから、あなたの身体はそのパターンを学習して覚えているのです。
連休などを過ごす時だけ、朝寝坊や不規則な生活を送ったとしても、ベースは身体に叩き込まれています。
要は、私たちの意識次第なのです。
今日も一日家でリモートワークだから‥と、ダラダラするのではなく、出勤時と同じルーティーンを行っていれば、身体は動いてくれるはずです。
つまり在宅勤務であっても、いつもの時間に起床し朝食をとり、出勤の代わりに、出勤にかかる時間散歩をして、いつもの勤務開始時間に仕事を始める。
お昼休みも出勤時と同じ時間とり、退勤時間に業務を終え、帰宅時間に買い物へ出かける‥といった具合に、在宅であっても勤務時と同じタイムスケジュールを過ごすことで、生活リズムを保つことができます。
ただ、休職中の方は自宅でやるべき仕事が無いから、こういったことはかなり難しいでしょう。
しかし、それでも普段仕事をしていた時と同じように過ごすべきです。
いつもと同じ時間に起きて朝ご飯を食べ、通勤時間に散歩するまでは同じですが、勤務時間に当たる時間には、それぞれの職業のスキルを磨くことに使ってみてはいかがでしょうか。
家庭内で作業や動きの練習が出来るような職業でしたらその練習を、スマホやパソコンで職業のスキルアップの勉強が出来るようならその勉強を、家庭で出来そうなことが何もなければ、エクササイズや趣味に時間を使ってもいいと思います。
意識が変える未来
とにかく、いつもの生活リズムを保つことが大切です。
「今日は、在宅勤務だからゆっくりしよう」や「休業日でどうせ何もすることないから寝てよう」と思わずに身体を起こして動いてください。
本来仕事をしている時間帯に、仕事着へ着替えるだけでも、スイッチが入りいい対策になると思います。
結論として、意識の問題が要となるです。
人間は意志が弱い生き物で、誰も見てないとつい気が緩んでしまいます。
極端ですが「生死を分ける」と考えてみてはいかがでしょう。
先にも述べた通り、生活リズムの乱れは”自律神経”を乱し、身体を不調にしてしまいます。
そんな不調な身体の時に、もし新型コロナウイルスに感染したとしたら、ウイルスと戦える力が低下していて、いわゆる重篤化になりやすいでしょう。
そうなると、最終的には「生死」に関わってきます。
あなたが気を緩めるか引き締めるかは、自分自身の未来に影響を与え、周りの人にも迷惑をかけてしまうかも知れません。
今実際行っている新型コロナ対策の一つと考えれば、きっと出来ることだと思います。
生活リズムを乱さない対策まとめ
今回は生活リズムが乱れると体調を崩すので、乱さないようにする対策をお話ししました。
もし対策を実行しても、生活リズムを壊してしまい体調不良になってしまったら、躊躇せず病院へ行きましょう。
その時に現れた症状を元に、診察を受ける科はチョイスしてください。(胃腸の不調なら内科、不眠なら心療科など)
新型コロナ感染対策の一環として、強い意識で生活リズムを乱さないように心がけましょう!