新型コロナウイルスに感染した時の症状がどのようなもので、どう対応をとるべきか当ブログでは過去に紹介しています。
しかし先週、発熱後の対応としての情報がアップデートされました。
今発熱が起きた時どう行動をとるべきか、また発熱はなくても味覚障害を感じた場合にどう対応すべきなのか?
最新の情報を元にお伝えします。
高熱がでて何日で医療機関へ?
まずは、以下をご覧ください。
- 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く
- 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
- 咳、息切れ、呼吸困難
- 味覚・嗅覚障害
当初、厚生労働省ではこの症状がでた際には新型コロナウイルス感染の可能性が高く、医療機関への相談・受診への推奨していました。
当ブログの過去記事でもこの点を紹介していたのですが、変更になったのは、最初の項目にある「37.5度以上の発熱が4日以上続く」です。
実際の、発症してから重篤化する傾向を分析した結果、急激な症状の悪化が多くみられる傾向が判明した為、「高熱が4日以上続く」では遅いとの判断がされ、
『風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合 ・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合(厚生労働省)』
と、更新されました。
それから、「37.5度以上の発熱」という表現も、平熱が高い人低い人が判断しにくいものになっています。
それも踏まえた新しい判断の基準は、
「高熱状態を平熱のプラス1度以上と設定し、高熱状態が健常者で2日、基礎疾患を持っている方・高齢者の方は24時間経過しても下がらなかった場合には、医療機関への連絡・入院」
になります。
連絡は、新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターの各地域別窓口に相談されるか、感染者数が少ない地域は直接かかりつけの病院への電話してください。
味覚症状のみの場合は?
感染しても無自覚や軽症の方もいらっしゃいます。
発熱はしてないけど、咳が続いたり、味覚障害のみ感じる方なども、感染したのではないかと不安になることでしょう。
そんな方々も、まずは新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターへの連絡か、感染者数が少ない地域は直接かかりつけの病院へ電話相談されてください。
相談の連絡をしても自宅で様子をみるよう伝えられることが多いと報道で見かけます。
でもそれは、あなたのことをないがしろにしている訳ではないことを信じてください。
やはり、高熱が続いている方や、強い呼吸困難などの重症の方が優先となるので、その方々の命を救う為の順番待ちだと思うようにしましょう。
ただし、軽症だったのに急激な症状の悪化がみられた場合は、直ちに再度連絡しその経過状況をお話しください。
自宅待機から違う対応になる可能性があります。
そして、自宅待機しているうちに症状が軽減し元の健康状態になれば、感染していたとしても治癒に至ったと判断していいかと思います。
しかし、その際注意が必要な点があります。
症状がなくなってもウイルス感染させる!
症状がなくなれば、ウイルスもいなくなったと思いがちですが、そうではありません。
実際には、ウイルスの増殖がなくなり力が弱くなっているだけで、身体の中にはまだウイルスは残っています。
したがって、症状が良くなっても、まだ感染させてしまうリスクは残ったままな状態にあるのです。
では、症状が良くなった後、いつになれば感染させるリスクが無くなるのでしょうか?
一般的には、通常6〜12日以内に抗体産生が始まりすぐに体内からウイルスが除去されると考えられます。
しかし、世界中で様々な機関の研究がなされる中、「感染後に体内から消えるまでの日数の中央値は20日で、感染者によっては37日間も体内に残存していた」ということも発見されています。
最長で「感染してから37日間」ならば、感染してから症状がでるまでの時間もあるので、症状がでなくなる頃までのトータルが約1ヶ月ほどかかっていると考えられます。
よって、症状がなくなってから2週間以上たてば「感染してから37日間」程度は経過していると判断でき、安心できるのではないかでしょうか。
つまり、高熱ではない味覚症状のみなど軽症の症状がみられた場合、症状がでてからは自宅監禁(家庭内監禁)をし、症状がなくなって元気になった後も2週間は監禁状態を続け、その後外出可能になるということです。
外出可能になっても、ソーシャルディスタンスや石鹸手洗い・アルコール消毒は継続してください。
高熱の時、味覚障害時のまとめ
今回は、アップデートされた情報を元にした、高熱がでた時や味覚障害など軽症のみの場合にどうすべきかをご案内しました。
まとめると次の通りです。
- 高熱状態を平熱のプラス1度以上と設定
- 高熱状態が健常者で2日続けば医療機関へ連絡
- 基礎疾患を持っている方・高齢者の方は高熱状態が24時間継続した場合には、医療機関へ連絡
- 味覚症状のみなど症状が軽症の場合、自宅監禁をする。
- 軽症の場合、症状がなくなった後も2週間は監禁状態を続け、その後外出可能。
- 軽症でも急激な症状の悪化がみられた場合は、医療機関へ直ちに連絡
医療機関は、帰国者・接触者相談センター か、感染者数が少ない地域は直接かかりつけの病院になります。
ぜひ、参考に行動されてください。