新型コロナで約42万人が死亡!?恐ろしい試算

新型コロナで約42万人が死亡!?恐ろしい試算

2020年4月16日
新型コロナ

新型コロナウイルス関連で4月15日に、ショッキングな報道がありました。

厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授が、人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合には、国内で約42万人が死亡する恐れがあるという試算を公表されたのです。

これはとんでもなく恐ろしい数字です。

この恐ろしさをあなたは想像できていますか?

西浦教授の試算をわかりやすく

4月15日のニュースで報道された内容は以下の通りです。

試算は、対策を全く取らなかった場合、住民の多くが感染して集団免疫が成立するまで流行が急拡大すると想定した。海外の例を基に、1人の感染者がうつす人数を2.5人と仮定したという。  この場合、人工呼吸器や集中治療室での治療が必要になる重篤患者は、15~64歳が約20万1300人、65歳以上の高齢者が約65万2000人で計約85万3300人と予測。重篤患者の49%が死亡したとする中国のデータなどに基づけば、死者は約41万8000人になるという。

時事通信社

ニュースや報道番組で伝えられましたが、上記もそうですがニュースの言葉だと分かりづらくないですか?

とてもつもなく大変な事が伝えられてるのに、今ひとつピンとこない感じで多くの人がスルーしてしまう気がします。

そこで、このニュースをもう少し分かりやすく解説します。

まず、この情報を公表された方、厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授についてです。

感染症・流行データの分析を専門に研究されている教授で、今回の新型コロナウイルス感染拡大におけるクラスター(感染者集団)対策班の中心人物になられるお方です。

感染症流行の分析において第一人者なので、西浦教授が公表されるという時点で大変なことだと思ってください。

その方が伝えられたこととは、まず第一に仮にあなたが感染してしまった場合、あなたが2、3人の人に感染させてしまうということです。

あなたが既婚者だった場合、あなたのパートーナーと家族一人に移してしまいます。

そして、そのパートナーや家族は外で他の二人に感染させ、感染した他の二人がさらに別の二人に移してしまう‥といった風に、二倍四倍八倍とどんどん、しかも瞬く間に広がっていくのです。

約42万人が死亡、その規模とは?

そして、第二に伝えられたことが、感染した人の中で重篤化する人が約85万にも上るということです。

重篤化とは、自分の力で呼吸ができなくなって”人工呼吸器”や”集中治療室”での治療が必要になること。つまり、もう自力では生きていけない状態になるということです。

その数が約85万なんです。

大きすぎてピンとこないと思いますが、具体的な都市を例にあげると分かりやすくなります。

大阪府堺市の人口が約83万人、佐賀県は県の人口が86万人です。

堺市の全市民が、佐賀県の全県民が、”人工呼吸器”をつけたり”集中治療室”にいると考えたらとんでもないことがわかるのではないでしょうか。

そしてさらに恐ろしいのは、その重篤化した患者の中から約42万人が死亡するというのです。

先ほどの人口の例でいうと、堺市の人口半分・佐賀県の人口半分になります。

また、千葉県柏市・愛知県豊田市の人口は約42万人になるので、この有名都市の全市民が死亡するということになるのです。

あの世界のトヨタが本社を置く豊田市の全市民が死亡する

そう考えれば、とてつもなく恐ろしいということが伝わるのではないでしょうか。

このことは都市が一つ消滅するだけのダメージでは済みません。

それほどの人口を失えば、経済も大ダメージを受けます。

もう、これまで送ってきた日常を取り戻せなくなるでしょう。

安全で楽しく生活できていた日本を失ってしまう‥とんでもなく恐ろしい現実がもうすぐそこに見えてきているということを西浦教授は伝えられたのです。

危機感を共有しましょう

今回報道された内容は、あくまで「人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合」の試算です。

西浦教授は、「人と人の接触が8割減れば、15日後に感染者が十分に減少し、1カ月で効果を確認できる」と言われています。

このブログでも再三伝えてきた感染予防対策を全国民が実行することで防げるのです。

もし、あなたの周りにまだ軽く思っている人がいたら伝えてください。

「今、全員の協力がなければ、元の生活が、豊かな日本が失われる」

そう専門家の方が警笛を鳴らされていることをぜひ知ってほしいと思います。

全ての人で危機感を共有して、私たちの未来を救いましょう。

参照記事:人との接触8割減ってできること?