新型コロナウイルスに感染した際の症状の詳細を前々回、有名人の方の症状コメントを前回ご紹介しました。
森三中・黒沢かずこさん、Jリーガー酒井高徳さん、JFL会長田嶋幸三さんらの症状が出てからの経過をご紹介したのですが、皆さん無事順調に回復されております。
しかし、今回の新型コロナの恐ろしい点は回復せず死にも至ってしまう例があるということです。
回復する人と進行する人を別ける差とは何なんでしょう。
新型コロナウイルスがもたらしたつらい現実
新型コロナの流行が拡大していく中、もっともショックが大きく非常に悔しい残念なニュースがありました。
日本の宝、志村けんさんの訃報です。
志村さんは2020年3月17日に倦怠感がでて静養されておられましたが、19日に呼吸困難の症状が出始めると急速に悪化し、20日には重度の肺炎と診断され即入院。
その後23日に、新型コロナウイルスへの感染が判明し、人工心肺なども施し懸命な治療が続けられるも、29日午後11時10分に他界されました。
最初の症状が出てからわずか12日間という超短期間での最悪の結果に、全国民が悲しみに包まれました。
そして同時に、改めて新型コロナウイルスの恐ろしさも思い知ることにもなったのです。
先にも述べましたが、順調に回復を迎える方も多い中、生死に関わるところまで重篤化してしまう方もいます。
双方を分ける要因は何でしょうか。
当初は「回復力が弱い高齢者が重篤化する」との報道もされていましたが、最近では若い方が死亡するケースも出てきています。もう年齢で区別するのは危険でしょう。
判明している答えの一つとしては、年齢に関わらず「基礎疾患を持っている」か、どうかになります。
基礎疾患を持っているとは?
基礎疾患とは、普段から患っている慢性的な疾患のことです。
分かりやすい例えとしては、糖尿病やぜんそく・腎臓病・不整脈などの心疾患などがあげられます。
つまり、定期的に病院に通ってお薬を処方してもらっている方は、基礎疾患をお持ちであるということになります。
ご自身に経験がなくても、ご家族や親戚・友人知人の中には、お薬を定期的に服用されている方っているのではないでしょうか?
そう考えると「基礎疾患を持っている」は、とても身近なことといえます。
しかし「基礎疾患を持っている」と、なぜ新型コロナに感染した際に重篤化するリスクが高くなるのでしょう。
ウイルスに打ち勝つ力、免疫力
そもそも私たちには、病気に打ち勝つ為の免疫力が備わっています。
免疫力とは、生きていく上で本来必要としない細菌やウイルスが体内に入ってきた時に、その異物と戦い処分する防衛システムのことです。
身体が健康で元気な状態であれば、その免疫力がしっかり働いて異物を退治してくれます。
ところが健康状態が万全でないと、異物と戦う免疫力の力が不足してしまうのです。
「基礎疾患を持っている」ことは「健康状態が万全でない」こと
となってしまうので、強いウイルスに感染してしまうとウイルスの繁殖を抑えきれず重篤化してしまうのです。
一方で、感染しても症状が出なかったり、症状が出ても回復する方は普段の健康状態が良く、免疫力がちゃんと働いているということになります。
いかに、普段からの健康意識が大切で大事なことかが十分わかることだと思います。
自分は大丈夫と思わないで!
自分は病院にかかっていないから大丈夫だとは思わないでください。
健康を意識した生活(バランスの採れた食事と規則正しい生活)を送っていない人は、今たまたま病院にかかっていないだけで、体の中では「基礎疾患持ち」に向かっていっている可能性が高いです。
それはすなわち免疫力も弱っている最中で、もし今強力なウイルスに感染したなら、すでに外敵に勝てない身体になっているかも知れないのです。
また、最新の情報では基礎疾患がない方の死亡も報告されています。
やはり、一人も欠かすことなく全員で感染拡大阻止を意識した予防対策を、実行していくしかないのです。
意識するかしないかだけで全く違いますので、ぜひ意識を強く持つようにしましょう。
自分だけは大丈夫なんて、もはや”まやかし”以外の何でもありません。
強い意識を持って
「基礎疾患を持っている」方や、周りにそういう方をご存知の方は、一番の安全策である「外出をしない」を徹底してください。
「基礎疾患を持っていない」方も、当ブログの過去記事でも紹介してきた感染予防対策を、正しくしっかり実行してください。
あなた自身を、大切な人を、そして人類の未来を守る行動をしてください。
志村けんさんをはじめ犠牲になられた方々の訴えを生かして、このウイルスの猛威に打ち勝ちましょう!
この記事は、2020年4月11日に執筆しました